2010年06月10日

高温で乾燥し

   紅茶の起源は17世紀で、しかも生まれたのは中国の福建省の武夷山付近といわれています。当時、中国茶の代表的な産地であった武夷山付近において、はじめて紅茶が誕生したのです。これは歴史的な事実です。烏龍茶の乾燥過程において、薪を燃やして乾燥する際にかなりの低温で長時間かかってしまった事が原因で発酵が進み、烏龍茶とは違った性質のお茶が出来てしまったのだという説があります六安瓜片
  現在の福建省での紅茶の作られ方は、まさにそうした原理を応用し、揉捻とふるい分けを繰り返した茶葉を、室温で3~6時間の発酵を行いこの部分が烏龍茶の作り方とは違うその後に薪によってより高温で乾燥し、仕上げるという手法がとられています。中国紅茶としては、祁門紅茶キーマンティーと正山小種ラプサンスーチョンが有名ですが、特に正山小種の方に顕著なのですが、松や柏の木の薪を使って、場合によっては10時間もかけて温風での乾燥を行うために、独特の煙香がこれらの紅茶の特徴となっています。今時の烏龍茶の製造工程には、薪を使った乾燥などはなくなっており、すべて機械乾燥にとって変わられていますが、中国紅茶は昔からの味?香りを残すために伝統的な手法での乾燥方法を今だに行っているものと思われます。確かに、この松煙香がなければ、中国紅茶の独自性はそんなに感じられないという気もします。もちろん、好みはあるでしょうが。さて話を戻しますが、こうした紅茶の誕生によって、それまでにも増して、お茶という物が世界中で広く飲まれるようになっていったものと考えられ黄山毛峰





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Posted by 動物 at 20:08│Comments(0)中国茶
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